進路に合わせて満期を選ぼう
学資保険は、17歳、18歳、20歳など満期学資金の受取時期を選ぶことができます。また、満期を迎える前に一時金として学資金を受け取れるタイプの商品もあります。今回は、満期はどう設定すればいいのか、解説します。
18歳満期は、満期学資金の受取時期に注意!
18歳満期は高校卒業後の大学等の進学で必要になる学費を準備するのに向いています。ただし、満期学資金を受け取る時期に注意が必要です。満期学資金を受け取れるのは「18歳の誕生日直後の契約応当日」だからです。
例えば、5月生まれで6月に契約した場合は高校3年の6月に受け取れますが、10月生まれで12月に契約した場合は高校卒業間近の12月に満期学資金を受け取ることになります。
推薦入試で入学金などの納入が早くなったり、満期学資金を受験資金に充てる可能性を考えると、できるだけ高校卒業前の10月くらいまでに受け取りたいもの。18歳満期を利用する際は満期学資金がいつ受け取れるのかを確認しておきましょう。
早生まれで大学資金を準備したいなら17歳満期
続いて17歳満期。18歳満期同様、高校卒業後の大学や専門学校の学資金を準備するのに向いています。ただし、前述のとおり、18歳満期は誕生月や契約応当日となりますから、3月生まれで6月に契約した場合は、高校卒業後の6月に満期学資金を受け取ることになります。契約のタイミングによっては、入学金の納入時期に間に合わないこともあります。18歳満期が厳しい場合は、17歳満期を利用しましょう。
17歳満期の場合、17歳の誕生日を迎えて最初の契約応当日に支払われるため、受取時期の問題は解決します。ベビーが早生まれの場合、受け取る時期が早い17歳満期を利用するとよいでしょう。
20歳満期は短大や大学の資金に
20歳満期は、18歳のときに進学学資金を受け取り、20歳のときに満期学資金が受け取れます(12歳、15歳のときに進学学資金が受け取れるタイプもあります)。
そのため、大学等の入学の際の準備資金とできるほか、短大であれば満期学資金は社会人となる際の準備金とすることもできます。あるいは、進学したのが大学であるなら、3、4年時の学資金に充てることもできます。
22歳満期は大学院進学にも活用できる
最後に22歳満期ですが、大学4年間に毎年、学資金が受け取れるものと、大学等進学時に進学学資金を受け取り、22歳時に満期学資金が受け取れるものがあります。満期学資金は、社会人準備資金としても利用できるほか、大学院進学の資金として活用することもできます。
誕生したばかりのベビーの進路はまだわかりませんが、とりあえずはママ・パパが想定をした上で準備したいものですね。漠然と「大学まで行かせたい」という場合には、17歳満期か18歳満期にしておくのもいいでしょう。