子どもへのお金の教育はどうする?

10年以上前から取り組んでいるライフワークが子供たちへのお金の教育。主宰している「子どもマネー総合研究会」でも年に2回ほど子供向けイベントを行っているほか、依頼を受けて、小中学校や消費生活センターなどで講座を行っています。

内容は、オリジナルの「おこづかい帳ゲーム」を使った講座や、お金の役割や意味を伝える講座、お金との付き合い方を解説する講座などいろいろ。自立をテーマにした授業で、女子高で金融商品の解説もかねて「ポートフォリオゲーム」を行ったときは、「数学が苦手でも金利計算はできて損はないですよ!」なんてね。

先々週は某区消費者センターのイベント(小学生対象)で「お金ってなあに?」の講座を担当。その中でこんな質問もしてみました。
「おこづかいから家族に誕生日プレゼントを贈ります。どっちの方がお金が貯まると思いますか?
<1>おこづかい-貯金=使う、<2>おこづかい-使う=貯金」。




大人の皆さんはすでに実行されていると思いますが、<1>の「先き取り貯蓄」の方が確実に貯められますよね。

他にも、なぜおこづかいを大事に使わないのか?おこづかいの追加はなぜいけないか?について労働とお金との関係を説明したり、家計の話もしました。生活にどんなお金がかかるのか挙げてもらうと、よく知っていてこちらが驚きます(@_@)。

限りあるお金を上手に使って楽しく暮らしながら、未来のための貯蓄もして夢をかなえよう!・・・そんな話でまとめます。

ところで、私が子供の金銭教育をやっている理由は、18年前から家計を見てきて家計音痴の大人にたくさん出くわしたこと。子供のお金教育に関わることで親の家計力アップも図れればと思ったのです。不景気もあって今では子も親も家計力が磨かれた気がします。

本来、お金の哲学を伝える教師はほかでもないパパ・ママ。お金との付き合い方を子供たちはよく見ているということをお忘れなく!

 

豊田眞弓(とよだ まゆみ)プロフィール

FPラウンジ ばっくすてーじ代表
ファイナンシャル・プランナー、住宅金融普及協会住宅ローンアドバイザー、家計力アップトレーナー

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