おひとり様の老後生活費のデータを見てみましょう。

総務省「家計調査(2013年)」によると、60歳以上の「高齢無職単身世帯」では生活費と税・社会保険料が約15.6万円かかり、実収入は約12.3万円で約3.4万円の不足分があり、それを貯蓄を取り崩して補っているというのが、おひとり様の老後の家計のイメージです。

月3.4万円で仮に30年分で試算すると、3.4万円×12か月×30年=1,224万円。生活費だけでも最低それだけの不足を補う貯蓄が必要になるわけです。

なお、高齢無職のおひとり様家計の内訳を見ると、食費が約3.3万円に対し、教養・娯楽費がその半分の1.6万円強と高め。おひとり様ライフを楽しんでいるということかもしれません。




実は、「その他支出」が3.6万円と最も多い支出となっています。この中には、交際費等のほか、介護サービス費や自分のこづかい、美容室代なども含まれます。最も多いのは、冠婚葬祭などの交際費や孫など親せきへの贈与金など。かわいい孫や甥姪に「おこづかいでも」と財布のひもが緩みがちなようです。

住居費については月約1.5万円と少なく見えるが、賃貸であれば家賃が、持家でも固定資産税や管理費等のコストがかかり、実は個々に異なる費用です。

また、保健医療費はデータでは0.8万円となっていますが、年齢とともに、あるいは制度改定などによって負担が増える可能性があることも頭に置いておきましょう。介護費用についても同様です。

消費支出・その他単身無職世帯
食費32,905
住居費15,419
水道光熱費13,127
家具・家事用品費5,650
被服・履物費4,656
保健医療費8,600
交通・通信費11,922
教養娯楽費16,055
その他(交際費、雑費等)36,486
税・社会保険料12,133
合計156,953
実収入123,308
収支▲33,645

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豊田眞弓(とよだ まゆみ)プロフィール

FPラウンジ ばっくすてーじ代表
ファイナンシャル・プランナー、住宅金融普及協会住宅ローンアドバイザー、家計力アップトレーナー

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