親が倒れて要介護状態に・・・。いつくるかもしれない「Xデー」に、どう備えたらいいのでしょう?

公的年金の支給水準はダウン傾向

人生の3大支出といえば、住宅、教育、老後ですが、私は親の介護を加えて「3・5大支出」と呼んでいます。もしも親が倒れたとき、介護の担い手になる可能性がある場合、経済的なリスクを伴うことも覚悟しておいたほうがいいでしょう。

親が要介護状態になった時のことはデリケートな問題でもあり、なかなか話題にしにくいもの。でも、手を打たなければいつまでもリスクのままで不安が拡大します。コトが起きて突きつけられてから親族でもめるのはできれば避けたいものです。

親が60代になったらこの話題で話し合う機会をとりたいもの。「まだ元気だから」ではなく、「元気なうちに」話し合っておくのです。家族で腹を割って話すことで共通認識も生まれ、できる範囲で準備も始められます。まずは親御さんに、下記のような項目に関して希望を聞いてみましょう。これらについて自然に、かつ本音で話せることが大事です。

この際、実の娘、実の息子の立場で、それぞれが確認するといいでしょう。「嫁」や「婿」の立場ではできるだけ直接関わらないことが大事です。

親が元気なうちに最低でも確認しよう

■体が動かなくなったときの住まいは?
□今の家に住み続けたい
□(   )と二世帯住宅で住みたい
□(   )と同居したい
□(   )の近くに家を買う(借りる)
□有料老人ホームなどを検討している
□その他(                  )
■病気で入院したときの治療費などは?
□用意してある(    万円)
□加入している生命保険・医療保険でまかなうつもり
□年金から支払う
□その他(                      )
■介護が必要になったら?
□施設入所を希望する
□在宅介護を希望する

 資金面の備えもしておこう

子供側にとって、親が倒れることは2重のリスクです。医療・介護の費用がかかるとともに、看護や介護のために仕事を休んだりやめたりすることがあれば、収入が減ってしまう可能性もあるからです。特に親世帯にゆとりがないときは、支援できるよう資金的な準備もしておく必要があります。

親の介護に備える方法としては、親を被保険者とする介護保険(終身型)に加入することのほか、専用の貯蓄をしてもしもに備える方法があります。私はとりあえず後者で備えています。

私も親に万一の時の経済的リスクに備える貯蓄をしていますが、300万円を目安にしています。特に遠距離介護が見込まれる場合は交通費もばかにならないため、ある程度、長期化しても耐えられるように多めに準備をすると安心です。もし、親がぴんぴんしていてこの費用を使わずに済めば、最終的に子供の教育や自分の老後に回すこともできます。

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豊田眞弓(とよだ まゆみ)プロフィール

FPラウンジ ばっくすてーじ代表
ファイナンシャル・プランナー、住宅金融普及協会住宅ローンアドバイザー、家計力アップトレーナー

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