おひとり様が特に忘れてはいけないのが、見守りや介護が必要になってからの住まいだ。比較的軽度の時だけでなく、重度になった時や認知症になった時にどうするのかなど、考えておく必要がある。

「介護状態になったら自治体の老人ホームに入る」などと漠然と考えているおひとり様がいるかもしれないが、費用が安くて頼みの綱となる特別養護老人ホームはいずれも満室。2010年の時点で全国で42万人が入所し、それと同数の入居待ちがあると報じられている。東京都、兵庫県、神奈川県などで入居待ちが多く、エリアによっては、要介護4でも入居待ちがいるという。

要介護期も在宅ですごしたいと希望する人は少なくないだろう。在宅で介護を受ける場合、段差をなくす、手すりを付ける、車いすで動けるようにする、トイレや浴室なども車いすが入れるようにするなど、バリアフリー工事も必要だ。さらには、目安として要介護3以上になると1割負担で受けられる公的介護保険のサービスのみでの1人暮らしは難しいと言われている。足りない介護サービスを10割負担で自腹で買って補うのか、重度になったら介護施設に入るのか。「在宅」を希望する場合は、重度になったときにどうするのかについて考えておく必要がある。

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豊田眞弓(とよだ まゆみ)プロフィール

FPラウンジ ばっくすてーじ代表
ファイナンシャル・プランナー、住宅金融普及協会住宅ローンアドバイザー、家計力アップトレーナー

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