心機一転!貯められる家計になろう

貯められない原因は?

過去1年を振り返って、長期的な貯蓄がほとんど増えなかった、あるいは逆に貯蓄を減らしたというアナタ。なぜ貯められないのでしょう。

教育費がかさんで貯蓄を取り崩している方や、最近、住宅を購入して貯金を減らした方、リストラや倒産で貯蓄が減ってしまった方はやむをえません。問題なのは、貯めるべきライフイベントが将来あるのに貯められない方です。貯められない理由は次のいずれかです。

あればあるだけ使う癖がある
目標が定まらずやりくり意識が働かない
そもそも収入が低い。

は給与天引きや自動積立などをして先に貯蓄分をとっぱらう形にすれば、貯められる可能性はあります。財形貯蓄や銀行の自動積立を設定すれば改善できるかも。

は具体的に貯畜計画(後述)をたてることが大事。マイホームがほしいならいつまでにいくら貯めるのかを具体化します。子供の教育資金を貯めるなら、「高校入学前までに500万円貯める」などと目標額を設定し、どう貯めるかのプランに落とし込みます。

節約をしても貯められないなら、あとは収入アップです。スキルアップをして収入が高い仕事に変えていく、片働きなら妻が仕事をもつなど。給与が伸びない時代は、共働きはむしろ自然です。




貯蓄のモチベーションを上げる

貯蓄は未来の自分への仕送りです。何のために、いつまでに、いくら仕送りをする(=貯める)のか。それが明確になれば、どの程度の生活レベルで暮らせばいいのかも定まります。貯める目的を整理してみるといろんなものが見えてくるので、下表のような「未来への仕送りプラン」をたててみて。

ちなみに、生活予備費は常時、生活費の3か月分を手元におきましょう。自分や家族の病気・けがで仕事を長期に休んだり、親が倒れて看病に通う、また、リストラや会社の倒産もないとは限りません。そうした突発的な事態に対する家計の防波堤なのです。

あとはこのプランが成り立つように家計や収入の見直しを。たとえば、そこまで貯められないなら、住宅購入時期を遅くするとか、妻が働いて収入を増やし貯蓄が成り立つように調整するのです。これを作ってみると、今のままではいけないことに気づきますよ。

<未来への仕送りプラン(例)>

目標額いつまで?現在貯蓄額貯蓄プラン
生活予備費90万円常時80万円
(普通預金)
月1万円
マイホーム
購入資金
500万円5年後100万円
(財形貯蓄)
月3万円+ボーナス時44万円
子供の教育資金500万円10年後20万円
(自動積立定期)
月2万円+ボーナス時24万円

 

豊田眞弓(とよだ まゆみ)プロフィール

FPラウンジ ばっくすてーじ代表
ファイナンシャル・プランナー、住宅金融普及協会住宅ローンアドバイザー、家計力アップトレーナー

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