あなたは適切な保険に入っていますか?
保障不足も保障過剰も問題です。
また、入り方によっては同様の保障を割安にすることが可能な場合もあります。

女性の保障は?

<医療保障>
女性はまず、しっかりした医療保障をカバーすることが大事です。妊娠が分かると、経過が順調でも普通に加入できる医療保険がかなり限定されてしまうため、独身のうちに長く付き合える保険に加入しておきたいもの。

結婚して幼い子どもがいる場合、ママの入院は大きな経済的リスクになります。パパが仕事をしながら、育児や家事、ママの看病までするのは大変なことです。治療費がかかるだけでなく、ベビーシッターやヘルパーを雇えばその費用もかかり、外食代やクリーニング代もかさみ高コスト家計になるとみられます。

家計の節約で保険に入らないママもいますが、それはナンセンスです。もしもの時を考えると、医療保障は必要です。単体の医療保険に日額5000~1万円を目安に加入できると安心度は高くなります。

最近は、終身型の医療保険でも、1入院の給付上限を短くしたり、死亡保障や解約返戻金をなくすなどで、保険料が手ごろなものも増えているので検討してみましょう。もちろん、当面は割安な定期型の医療保険に入っておいて、ママがパートに出るなどして余裕ができたときに終身型に乗り換えるのも手です。

ただし、帝王切開をした場合は、その後新規に加入しようとしても、5年程度は加入できないか、妊娠・出産が保障されない契約での加入になる可能性が大。ですので、1人目の妊娠が分かる前に加入をしたいもの。

<死亡保障>
独身の時なら、死亡保障は葬儀費用と親に残すくらいでいいのですが、結婚してからは夫に残す分を考え、子どもが生まれてからは、いざというときに夫が1人で子育てをしていくための保障として考えましょう。

妻が万一亡くなると、夫は今までと同じ仕事をしながら育児や家事まで行うには、ベビーシッター代やヘルパー代もかさむでしょうし高コスト家計になります。場合によっては、仕事を変わらざるをえないかもしれません。住宅ローンがあるなら、ローン負担を抱えつつ、そうした重荷を負うことになります。

ママに万一の時のリスクは、実は小さくはありません。それはママが専業主婦でも同じです。貯蓄がたくさんあって、万一のときのリスクを吸収できるケースは別として、ママにも死亡保障は必要です。子どもが幼いうちは、やはり1000万円は死亡保障をつけたいものです。




男性の保障は?

<医療保障>
医療保障は、シングル、DINKS、子どもがいるパパの場合でも、大きくは変わりません。会社員なら日額5000~1万円、自営業なら日額1万~1万5000円を目安に考えると安心です。会社員は有給休暇があったり、病気やけがで長期休業をしても1年半までは給与の2/3の傷病手当金が受け取れます。それに対して、自営業はそうしたものがない分、やや保障を高くしています。

<死亡保障>
自営業である夫が亡くなった時には遺族基礎年金のみですが、会社員である夫が亡くなった場合には、加えて遺族厚生年金がある他、死亡退職金も出ます。そのため、会社員の夫の死亡保障の目安はやや低めになっています。マイホームがあって住宅ローンを組んでいる人は、万一のときに団体信用生命保険で住宅ローンが相殺されるため、持ち家の方が死亡保障は抑えられます。また、妻に安定的な収入があれば、やはり保障は抑えられます。

いずれにしても、子供が誕生したら(厳密に言えば、妻の妊娠がわかった段階で)、必ず行いたいのがパパの保険の見直しです。万一のことが起きた時に、残された家族が路頭に迷ったり、子供の教育をあきらめるといったことがないよう、パパの保険の見直しは最重要課題。

「わが家の夫の死亡保障はいくら必要?」と聞かれると、きちんと試算しないとなんとも言えませんが、とりあえずは下の目安表を参照してください。ただし、これはあくまでも「目安」にすぎず、適切な保障額は個々の保険に対する考え方や今の貯蓄額、今後のライフプラン、子供の進路等によっても大きく異なります。

なお、この目安は公的年金に入っていることを前提にしていますので、自営業で国民年金未加入者はさらに保障を上乗せする必要があることにも注意しましょう。

保障オーバーや保障不足はどうする?

保障オーバーがわかった場合は、2つの方法が考えられます。

1・現在入っている保険の保障額を減らす「減額」をする。
2・新規の保険で保障をカバーして、今までの保険を解約する。

逆に、保障不足がわかった場合には、次のような手段があります。
1・今入っている保険を増額する
2・足りない分だけ別の保険に入る
3・新規の保険で保障をカバーして、今までの保険を解約する

この機会に同様の保障で保険料を安くしたい場合は、3で考えるといいでしょう。特に、高額の死亡保障が必要な場合、「収入保障保険」といって、万一亡くなったときに毎月、遺族年金のように保険金が給付される商品を使うのも手です。商品によっては、健康体で非喫煙だと保険料がさらに安くなる商品もあります。

ただし、十分な知識を持たずに見直しをするのは危険ですので、信頼できるコンサルタントに相談してくださいね。

保障の目安

*親に残したい分は適宜プラス。貯蓄があれば保障を減らせます。
子どもは1人の場合。
1人増えるごとに年齢・進路に応じて★500万~1500万円プラス、☆500万円プラス。

ステージ性別職業妻は?住まい死亡保障*入院保障(日額)
シングル男女会社員・
公務員
300万~500万円5000円程度
自由業・
自営業
300万~1000万円1万円程度
DINKS男女会社員・
公務員
1000万~2000万円5000円程度
自由業・
自営業
1500万~2500万円1万円程度
子有り家庭男性会社員・
公務員
専業主婦・パート持ち家2000万~3000万円★5000~1万円
賃貸3000万~4000万円★
フルタイム勤務持ち家1500万~2500万円★
賃貸2500万~3500万円★
自由業・
自営業
専業主婦・パート持ち家3000万~4000万円★1万~1万5000円
賃貸4000万~5000万円★
フルタイム勤務持ち家2000万~3000万円★
賃貸3000万~4000万円★
女性フルタイム勤務-1000万~2000万円☆5000~1万円
専業主婦・パート-500万~1000万円☆

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豊田眞弓(とよだ まゆみ)プロフィール

FPラウンジ ばっくすてーじ代表
ファイナンシャル・プランナー、住宅金融普及協会住宅ローンアドバイザー、家計力アップトレーナー

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