複利で運用をした場合、元金が2倍に増えるには何年かかるでしょう? これを簡単に計算できる公式が「72の法則」です。
公式はいたってシンプル。「72÷金利」です。たとえば、金利0.06%の金融商品なら、元金を2倍に増やすには72÷0.06=1200年もかかることがわかります。6%で運用できる金融商品があったとしたら、72÷6=12年で済みます。
金利0.06%と6%の差を比較するにも、2倍になるまでの期間が「1200年」と「12年」であると表現されると、よりリアルに実感できるのではないでしょうか。
逆に、72を年数で割ると、元金を2倍にするのに必要な金利も算出できます。たとえば、10年で元金を2倍にしたいと考えるのであれば、72÷10=7.2で、金利が7.2%で運用できれば、10年で2倍にできるということがわかります。便利ですので、ぜひ使ってみてくださいね。
ちなみに、この法則を発見したのは、あのアインシュタインではないかとの説もあるようです。「人間の発明した仕組みでもっとも驚くべきものは複利である」と言ったとされるアインシュタインなら、この法則を発明していてもおかしくはないのかも知れません。しかし実際には、確認されていないようです。
豊田眞弓(とよだ まゆみ)プロフィール
FPラウンジ ばっくすてーじ代表
ファイナンシャル・プランナー、住宅金融普及協会住宅ローンアドバイザー、家計力アップトレーナー