長引く不景気の深刻化で、残業がなくなり、ボーナスも大幅ダウンしたと嘆く方も少なくないでしょう。急な収入減で、将来に備える教育資金が貯められないどころか、家賃や住宅ローンすら払うのが厳しくなったご家庭もあります。節約できるものは節約し、さらにはママが新たにパートに出たりして、家の収入ダウン分を埋めているご家庭もあります。
一方で、収入ダウンに対して、今はどうにも解決策が見つからない。節約も限界。妻が働いても限度がある…。
手も足も出ない、という八方ふさがりな状態に陥ったとき、あなたはどうしますか?
そんなときは・・・舌でも出して開き直ってみませんか?
アインシュタインの有名な写真のように。
深刻に捉えすぎたり、追い詰められた精神状態では、何もいいアイデアは浮かびません。どんな状態でも何かしら方法はあるはずですから、過剰反応しないことが大事です!
たとえば、収入が減って計画通り貯められなくなったなら、思い切って貯蓄プランを練り直せばいいのです。目標額を下げて貯蓄のペースを落としたり、それでも厳しければ、貯蓄を休むのも一法。
冷静になって家計を眺めてみれば、生命保険の見直しで保険料を下げたり、持家なら場合によっては金融機関に交渉して返済期間の延長をしてもらうといった方法もあります。どうにもならなければ、いったん家を手放したっていいんです。
ママの働き方も103万円以下に抑えるのではなく、あえて社会保険料を支払って将来の年金を増やしつつ今の収入を増やす働き方をするのも手です。「子どもが小さくて」「保育園に空きはないし」などとできない理由で固めず、早朝のコンビニやファミレスのバイト、在宅の仕事など、探せばきっと何かあるはずです。
他にも、お子さんの習い事を始める時期を遅らせたり、幼稚園を2年保育にするなど、できることはあります。
厳しい状況に追い込まれたとしても、ぺロッと舌を出すくらいのゆとりと開き直りで冷静に考えれば、「打つ手がない」という状況が単なる思い込みだと気づくはずです
豊田眞弓(とよだ まゆみ)プロフィール
FPラウンジ ばっくすてーじ代表
ファイナンシャル・プランナー、住宅金融普及協会住宅ローンアドバイザー、家計力アップトレーナー